平成25年度の総会の報告
全清連・第四回定時社員総会開催
~会長に三井崇裕氏を再任~
一般社団法人全国清掃事業連合会の第四回定時社員総会は4月19日(金)午後1時半より東京千代田区の如水会館で開催され、任期満了に伴う役員改選では会長に三井崇裕氏の再任をとりきめた。社員・オブザーバーを含め総勢230余名の出席者を前に三井会長は「全清連の組織を強固なものとし、業界を維持するためにも皆様とともに頑張っていきたい。どうぞよろしくお願いいたします」と協力を求めた。総会終了後には環境省リサイクル推進室の永島室長の特別講演が行なわれた。またそのあとの懇親会は地域廃棄物適正処理推進議員連盟会長の石破茂自民党幹事長、副会長の斉藤鉄夫公明党幹事長代行、竹本直一自民党財務金融部会長、事務局長の野田聖子自民党総務会長ら議連三役をはじめ多数の国会議員、省庁幹部らが出席して開かれ賑やかなものとなった。
常について回る廃掃法の定義・区分の問題
総会では司会を林和幸常任理事(岐阜県清掃事業協同組合)が務めるなか、今回作製した全清連の「連合会旗」が入場。全員起立し大きな拍手で迎えた。正面には国旗ならびに全清連の旗掲げられ、これに向かって一同君が代を斉唱して総会はスタートした。
まず全清連を代表して三井会長があいさつ。全清連は結成以来15年を経るが常に廃掃法の定義・区分の問題がつきまとっている。それについて三井会長は昨今の情勢を織り交ぜながら次のように語った。
「小型家電リサイクル法にも区分のところに抵触する論点がありまして、これは看過できないということで私ども、環境省と経産省に厳しく追求申し上げました。議連の先生の方々にもご相談し、我々執行部体制の下で議論に議論を重ねた。で、基本方針、ガイドラインでかなり絞込みがありましたので了解に達したわけです」。今年度は容リ法、食リ法の見直しの時期にきているが、ここでも必ず大きな議論になるのが区分の問題。「容リ法にしても経産省と環境省の合同で審議しましょうということになっている。しかし一方で政府の規制改革会議があって、そこで経団連の方々の力が働く。廃掃法の区分のところがじゃまになるんですね。あんなもの取っ払ってしまえという乱暴な提言がされている。それを許してしまうと我々が市町村からいただいている委託や許可がなし崩し的に無用化されてしまう。廃掃法の行方が非常に危ない」と危機感をあらわにする。
全清連は着実に前進している。
しかし「私どもには議連があります。昨年の選挙で自公が勝利したことにより、これまで26名だった議連の先生方は衆参あわせて41名という大きな組織になりました。全清連がそれだけ政治力を有したということです。しかも会長には自民党の石破幹事長が決まりました。副会長には公明党の斉藤鉄夫先生と自民党の竹本直一先生、さらに事務局長には野田聖子自民党総務会長という三役です。これは15年間頑張ってきた全清連の力なんです。皆さんの力なんです。皆さんに支えていただいたからこそこういう形になってきたと当然思っています。全清連は着実に前進しています。全国組織として力を蓄えてきたと私は受け止めています」と締めくくった。
平成25年度の事業計画
このあと議長に大月伸一常任理事(新潟県一般廃棄物処理業者協議会)を選出し議案を審議。第一号議案~第五号議案を原案通り満場一致で承認可決。第六号議案の役員改選の審議に入った。理事候補者が別室にて協議した結果、会長に三井崇裕氏の再任をとりきめたほか、新執行部役員を選出した。再任となった三井会長は「全清連の組織を強固なものとし、業界を維持するためにも頑張りたい」とひとこと述べ、総会は滞りなく終了した。
平成25年度の事業計画は、内外の政治経済情勢、環境分野に対する規制緩和の動向、環境省他各省庁の動向、地方における動向などに広く注意を向け、いち早く情報の入手に努め対応していくとし、具体的には基本方針を踏まえて以下の6つを示した。
①廃棄物・リサイクル制度に関する対策活動
②地方における地域生活環境保全、公衆衛生確保向上のための対策活動
④全清連の組織充実強化と団体会員拡大のための活動
⑤地域廃棄物適正処理推進議員連盟との連携強化ならびに支援強化のための活動
⑥会員の啓発ならびに広報のための活動
⑦東日本大震災被災地への支援の取り組みについて
総会終了後には環境省リサイクル推進室の永島室長による小型家電リサイクル法を中心とした特別講演が行なわれた。場所を移しての懇親会では全清連議連の会長をつとめる石破茂自民党幹事長が駆けつけあいさつ。「容リ法のプラスチックにしても材料リサイクル50%の見直しというのが規制改革会議で議論されているやに聞いております。これ、いたずらに競争すればいいのか」と疑義を呈した。副会長の公明党斉藤鉄夫先生、竹本直一先生、事務局長の野田聖子自民党総務会長らをはじめとする多数の国会議員や省庁幹部の祝辞が続いた。乾杯の発声は前衆議院議員で全清連特別顧問の中川秀直氏。「全清連の一兵卒となって皆さんと頑張っていきたい。更なる発展をしましょう」と述べ出席者一同高く杯を上げ、和やかな祝宴が繰り広げられた。
総会の詳しい内容については「全清連ニュース67号」(5月下旬発行)をご覧ください。